ママはつらいよ

子育てのお悩みが解決できるブログ。ママは悪くない!

ASD(自閉症スペクトラム障害) 発達障害

ASD(自閉症スペクトラム障害)とは?年代別の特徴と診断後の対応

投稿日:2017年5月20日 更新日:

ASD 子供

ASD(自閉症スペクトラム障害)は、発達障害の一つで、主にコミュニケーション能力が不足していることが多いです。こちらでは、年代別にASDの特徴と症状・対応の仕方について、詳しくご紹介していきます。

ASDの子供を持つ親は、特に不安に感じているのが、「将来、この子はどのように過ごせばよいのか?」ということです。ASDの子供達の将来についても、みていきましょう。

スポンサーリンク

ママはつらいよ! 336px

ASD(自閉症スペクトラム障害)とは?

ASD(自閉症スペクトラム障害)とは、人とのコミュニケーションが上手くとれず、ある特定の行動を好んだり、特定のものに対して強い興味を示したり、同じ行動を反復することが見られる障害です。

ASD(自閉症スペクトラム障害)とは

ASD(自閉症スペクトラム障害)という診断名が出来たのは、最近のことです。以前は、アスペルガー症候群・高機能自閉症・早期幼児自閉症・小児自閉症・カナー型自閉症など様々な診断名がつけられていました。

しかし、これらの症状は診断の特定が難しく、子供によっては診断した年齢により異なる病名が下されるというケースもありました。そのため、「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害」という統一した診断名ができました。

多岐にわたるASDの特徴をまとめると、「コミュニケーション能力」・「創造力」・「社会性」の3つで、人が世の中で生きていくために必要となる能力が不足していると言えます。また、ASDの子供の中には、知的障害を伴う人もいます。

ASD(自閉症スペクトラム障害)の子供の特徴を具体的にご説明していきます。大きく分けると以下の4つの障害が見られます。

ASD(自閉症スペクトラム障害)の子供に見られる特徴は、多岐にわたり、中には矛盾するものもありますので、全ての特徴に当てはまることは少ないですが、いくつかの特徴を併せもつ子供はいます。

コミュニケーションの発達に遅れがみられる障害

ASD(自閉症スペクトラム障害)の子供は、言葉の遅れなどもみられ、他人と言葉を通じたコミュニケーションをとることが苦手な場合が多いです。空気が読めない発言をしたり、一方的に話すだけだったり、逆に極端に寡黙という子供もいます。

幼児期には、ASDでない子供でも発達の過程で同じような言動をすることもありますが、年齢が上がるにつれてASDの子供のコミュニケーション能力の遅れが目立つようになります。

社会性の障害

コミュニケーション能力が低いことから、ASDの子供は他人との関係を上手く築くことができないことが多いです。そのため、集団生活の中でも、大勢での遊びに混ざらず、一人遊びをしている姿が目立ちます。

中には、ADHD(注意欠如多動性障害)もある子供もおり、突発的にお友達に手を挙げてしまったりして、対人関係がより難しくなることもあります。

こだわり・常同行動が見られる障害

ASD(自閉症スペクトラム障害)の子供は、一つのことや物に強いこだわりを示すことがあります。また、同じ質問を何度も繰り返すなど、常同行動が見られることもあります。

同じ服を毎日着ていたり、同じものばかり毎日食べたがったりするという特徴がみられます。こだわりの強さは、時には長所にもなりますが、集団生活においては短所として見られることもあります。

創造力の障害

ASD(自閉症スペクトラム障害)の子供は、創造力が他の子供と比較して乏しいために、集団生活や日常生活を送る中で不都合なことが出てきます。

例えば、創造力が乏しいため相手の気持ちを想像することができず、周囲との関係を上手く築くことができないことがあります。

創造力が乏しいために、新しいことやいつもと違うことに臨機応変に対応できないこともあります。一方で、1度理解したことや決めたことは、きちんと行うという子供も多いです。

感覚が過敏または敏感である障害

ASD(自閉症スペクトラム障害)の子供は、人間の五感が著しく鋭かったり逆に鈍かったりすることがあります。例えば、聴覚が過敏な子供は、ある特定の音が苦手で、その音が聞こえる場所には行けないなど不都合が生じます。

味覚が敏感な子は、偏食がはげしいこともあります。人に体の一部に触れられることに対して、異常な拒否反応を起こすこともあります。

ASD(自閉症スペクトラム障害)の診断方法

asd 診断

ASDの診断は、近所の小児科で簡単に下せるものではなく、専門の外来がある小児科や総合病院で行われることになります。

各自治体の保健センターやASDを含む発達障害について相談できる専門の相談窓口で一度相談の上、専門の医療機関を紹介してもらうのがスムーズです。

ASDの診断は、様々な検査や問診などを行った上で総合的に行われます。ASDは、未だ研究過程にある障害なので今後診断基準が変化することがありますが、現在のところ、以下の項目を重視して診断されます。

  1. 社会的コミュニケーションの障害
  2. 常同行動の障害
  3. 感覚の過敏さ、運動のぎこちなさ

その症状の程度により、重症度レベル1~レベル3の3段階に分けられます。

ASD(自閉症スペクトラム障害)の診断項目

子供の様子や年齢により行われる診断項目は異なります。
子供の症状によって、1度の受診で診断が下ることもあれば、間をあけて複数回受診して初めて診断が下ることもあります。

・行動観察

子供がおもちゃがある部屋で遊んでいる様子を観察します。
同時に保護者へのインタビューも行われます。

・生育歴のヒアリング

産まれてから現在までの子供の言葉の発達や他人との関りあい方、幼稚園や学校など集団生活の中での様子をヒアリングされます。1歳半・3歳児健診など集団健診の時に指摘されたことがあれば、併せて伝えます。

学校に進学している子供の場合には、通知表を持っていくと、先生からのコメントも参考になります。

・専門的診断

行動観察や生育歴のヒアリングで診断が下されなかった場合、より専門的な検査が行われます。ADOS(エイドス)・ADI-R・PARS-TRと呼ばれるものがあります。

ADOSは、自閉症スペクトラム障害の診断において最も信頼性が高い検査と言われていますが、検査をするのに資格が必要となります。

・他の合併症の有無の診断

ASDの場合、知的障害など他の障害を併せ持っていることがあります。場合によっては、その他の障害の有無についても検査が行われることがあります。知能検査や脳波検査などで、知的障害やてんかんなどの有無を調べます。

「M-CHAT」とは?

2歳頃の幼児を対象としたASDのチェックリストとして「M-CHAT」というものがあります。全23項目の質問にたいして、「はい」または「いいえ」で答える簡単なもので、点数によりASDの可能性の高さを判断します。

この結果が全てではありませんが、専門家に相談する前のセルフチェックとして一度試してみるのも良いでしょう。国立精神・神経医療研究センターのHPに掲載されております。

参考国立精神・神経医療研究センター 日本語版M-CHART

年代別ASD(自閉症スペクトラム)の特徴と対応の仕方

asd 特徴

ASD(自閉症スペクトラム障害)では年齢によって、特徴・症状、対応の仕方が少しずつ異なってきます。それぞれの年齢に適した対応の仕方をすることで、ASDの症状を持つ人がより生活しやすくなります。

全ての年齢に共通して言えることは、ASDの子供に対して頭ごなしに大声を出して怒ったりしないことです。怒られるとパニックになったり、自己否定につながったりと逆効果になってしまいます。

自閉症スペクトラムの赤ちゃんの特徴

ASDと診断されるのは、早くて1歳半頃となっております。生後6ヶ月頃までは、特徴や症状が出ることはあまりありません。

  • あまり泣かない
  • 表情が乏しい
  • 音に反応しにくい
  • 抱っこが嫌い(母親の抱っこも嫌がる)

自閉症スペクトラムの赤ちゃんへの対応の仕方

お子さんの様子でASDと疑わしい点がある場合には、1歳半健診で保健師や医師の方に相談してみましょう。必要に応じて、専門の病院を紹介してもらえます。

自閉症スペクトラムの幼児の特徴

普通発達の子供が言葉を話すようになり、色々なことができるようになると、少しずつASDの子供の特徴や目立つようになります。集団生活が始まると、周りとなじまないという特性が見えやすくなります。

ASDは、7歳頃までの言語能力の発達がその後の社会への適応力に大きく影響すると言われていますので、子供の様子に疑わしい点が見られる場合には、小学校入学前に一度専門家に相談してみると良いでしょう。

  • 周囲に興味を示さない
  • 指さしをしない
  • 人と視線を合わせない
  • 集団での遊びをあまりしない
  • 言葉の発達の遅れがみられる
  • 自分の言いたいことを一方的に話す(相手からの問いかけには答えられない)
  • 同じ質問を何度も繰り返す
  • 一つのことに対して強いこだわりを持つ(偏食・同じ服ばかり着るなど)

自閉症スペクトラムの幼児への対応の仕方

集団で遊ばないなど他人に興味を示さない子供に対しては、「お友達と遊ぶことは楽しい」ということをわかってもらうことが大切です。

ASDと診断された場合、自治体が行っている療育施設で集団で活動する機会を得ることができる場合もありますので、一度自治体に相談してみましょう。

自分の言いたいことだけを一方的に話す子供に対しては、「次はママが話す順番だよ。ママが終わったら○○ちゃんがお話してね」などと、具体的に伝えることが大切です。

こだわりの強い子供に対しては、まず子供のこだわりを理解してあげましょう。そして、どうしても子供の思い通りにしてあげることができない時には、その理由を分かり易く伝えるようにしてください。

自閉症スペクトラムの小・中学生の特徴

asd 小学生

小中学生になると集団生活だけでなく、学習面でも特徴や症状が目立ってきます。
将来の就職などにも影響を及ぼしてきますので、出来る限り自立できるような親や周囲のサポートが大切になります。

  • 集団生活に馴染めない
  • 決められたルールは守るが、臨機応変な対応が苦手
  • 言葉の扱いが苦手で、説明ができない
  • 抑揚のない不自然な話し方をする
  • 雑談が苦手
  • 興味のあるものへの知識が突出している

自閉症スペクトラムの小・中学生への対応の仕方

ASDの子供が学校生活を送るようになり馴染めないでいると、いじめにあったり、不登校になったりすることもあります。ASDが引き金になり、他の深刻な問題を引き起こすことをASDの二次障害と言います。

子供が集団生活をストレスなく過ごせるように、親は周囲の理解を得るような働きかけをしていきたいですね。

参考自閉症スペクトラム障害の二次障害とは?予防と対応策

自閉症スペクトラムの大人の特徴

大人のASDの人は二つに分けられます。

一つは、子供の時にASDと診断されて、療育や周囲のサポートを受けてきた人・もう一つは、社会に出てから困難な状況に直面し、大人になってから発達障害と診断された人です。

大人になってからASDと診断される人は、知能レベルが高い人が多いため子供の頃には障害が見落とされていたということも多くあります。大人の発達障害は、精神疾患と誤診されることも多いです。

  • 周りの空気が読めない、人との会話がかみ合わないなどという特徴から職場で周囲に馴染めない、トラブルになりやすい
  • 決まった生活(または行動)パターンを好むので、突然の変化にパニックを起こしてしまう

自閉症スペクトラムの大人への対応の仕方

ASDと気づくことなく大人になった人は、今まで生きづらさを抱えて来たと言えるでしょう。ASDの人であっても、抜きんでた集中力やある分野の専門知識の高さなど強みもあるため、社会に出て自立している例も多くあります。

大人のASDについて相談したい時は、お住いの自治体の以下の施設に問い合わせしてみましょう。

大人のASDの相談先

  • 発達障害者支援センター
  • 障害者就業・生活支援センター
  • 相談支援事業所 

大人のASDの人が仕事をする時に最も困るのが、コミュニケーション能力の不足です。上司や同僚・顧客と話をする上で、相手の意向を理解する力は必要です。

まずは、自分が心を開ける場(家族・友達・サークルなど)でコミュニケーション能力を高めるトレーニングをしていくと良いでしょう。

大人の自閉症の方に向いている仕事や探し方については以下を参考にしてください。

ASD(自閉症スペクトラム障害)と診断されたら

asd 診断

お子さんに自閉症スペクトラムとの診断が下った場合、親として初めは受け入れづらいという気持ちになるかもしれません。ただ、自閉症スペクトラムだった場合、早期に診断が下されることで、早い時期から療育を開始できることになります。

充実した療育や周囲のサポートを受けることができることが、お子さんの将来的な自立を後押ししてくれますので、お子さんのためにも前向きに療養やサポートを始めましょう。

ASD(自閉症スペクトラム障害)の子供の将来

自閉症スペクトラムの親が一番気になるのが、「この子は将来自立できるのか?」ということですね。症状の程度にもよりますが、仕事をし自立をしているケースも沢山あります。

日本では、法律で企業は従業員数の一定割合、障害者を雇用することが定められています。就職することがゴールではありません。より長く仕事を続けることができるためにも、就職先がASDについて理解のある職場なのかということも見極めたいところです。

自立するためには、本人の努力はもちろんですが、周囲のサポートが必要不可欠となります。

ただ、ASDの人には仕事の向き不向きがあります。
一般的にASDの人に向いているという職種は以下の通りになります。

  • 経理・財務・法務部門
  • プログラミング
  • コールセンター
  • 画像加工

参考自閉症スペクトラム障害に向いている仕事と探し方|就職時の注意点

まとめ

ASD(自閉症スペクトラム障害)は、コミュニケーション能力や社会性は確かに低いかもしれませんが、ある特定のことに秀でているなど、個性もキラリとひかります。

学校や職場にいる「少し変わった人」と言われるASDの人が、学校や職場で自分らしさを出しながら活躍できるような社会になるのが理想ですね。

そのためにも、私たちひとりひとりがASDを含む発達障害について理解を深めてサポートしていくことが大切ではないでしょうか。

また、ASD(自閉症スペクトラム障害)は遺伝するのか?についてもこちらのページで詳しく説明していますので確認してみてください。

ママはつらいよ! 336px

ママはつらいよ! 336px

おすすめ記事

PS 効果 1

発達障害は、いまだ完治することができる治療法が確立していません。 そのため、発達障害がある子供がいる方は、どのような方法で症状が改善するのか悩まれることも多いでしょう。 今回は、栄養療法で試されるホス ...

コドミン 2

adhdの症状は叱る事や注意する事で一時的に抑えられたとしても、解決には至りません。叱られた子供にとっても自尊心を失うきっかけになってしまいプラスになる事がありません。 そんな時、サプリメントを摂取す ...

学習障害 サプリ 3

学習障害がある子供を持つ親なら、子供が少しでも困難な状況から抜け出せるように手助けをしてあげたいと思われることでしょう。 「サプリメントや栄養療法は、子供の学習障害に本当に効果があるのかしら?」と、関 ...

-ASD(自閉症スペクトラム障害), 発達障害

Copyright© ママはつらいよ , 2018 All Rights Reserved.